MMORPGのジレンマ guards! bank! vender buy!

2018/2/19

唐突だが・・・MMORPGの人気がない。

だが反面、SAOは非常人気がある作品であるし、一時期、流行り病のように蔓延し、今もまだ勢い衰えぬ「なろう小説」というヤツは、世界観的にMMORPGのようなファンタジー系のものが多く見受けられる。

つまり、世間的にはみな、MMORPGの世界観にあこがれ、人々がそれぞれのロールをもってゲームの社会を成り立たせているというものに憧れているのである。

であるというのに、次々と老舗MMORPGが閉店してっている現実があるのである。

そして、生き残っているMMORPGも次々と、ソロプレイできるバランス調整を行ったり、あるいはMO的なマッチングによるインスタンスダンジョン攻略によってパーティプレイを支えるという方向に行っている。

それこそ、出かけた先の洞窟で、延々と骨を殴っていたら、青い髪をしたヘンテコなアコライトと仲良くなって・・・といくような出会いや物語は生まれないゲームになっているのである。個人的には寂しい限りである。

だが、創作物を見る限り、そういう出会いや、物語を人々は求めている。

奇妙な状況に写るのだが、これはコミュニケーションや、つながりに対する食傷ではないかと私は考えている。

かつて、MMORPGの黎明期、オンラインでのつながり、コミュニケーションは貴重であった。それこそ、@niftyとまでは言わないが、せいぜいCGIを使ったチャットルームをホームページに配置して会話して盛り上がっていたような時代だった訳である。

ゲームの中で、目の前のキャラと会話ができる、ともに旅ができる、コミュニケーションがとれる。これはとても贅沢な事であっただろう。傷んだ武器を、鍛冶屋の前に座っているブラックスミスに頼んで直してもらう。

手に入れた武器がなんなのか分からないので、信用のおける鑑定士に鑑定を頼む。等々、人々がコミュニケーションを望んでいたからこそ、コミュニケーションをしないと成り立たないある種不便でリアルな世界を構築することができた。

一方で、現代において、値千金であったはずのコミュニケーションの価値というのは、落ちるどころか「コスト」となりつつある。
MIXIにはじまり、LINEもツイッターもインスタもフェイスブックも・・・人々は、コミュニケーションに耽溺してきた。
その結果、コミュニケーションに食傷をおこし、人々はより軽い人間関係を望むようになってしまった。

だから、今はウルティマオンラインだって、修理DEEDもあれば、ペット蘇生アイテムもあるしという具合に、他者とかかわらなくてもプレイできるようになってきている。とはいえ、まだまだコミュニケーションの要求過多なところはあるだろう。

今時のオンラインゲームでも、そこらへんを意識し「共闘」はできても「共生」を求めるものはほとんどない。
誰かの精錬技術や、裁縫技術、採掘技術、戦闘技術、そういったものを相互に提供し、共生していく必要はないのである。

共生が求められるMMORPGは、ほとんど流行らなくなっている。
だが、人々はそんな世界に憧れている。大いなる矛盾である。

そういう世界にあこがれるが、コミュニケーションは面倒くさい。でも、そういう世界に憧れる。でも、ついでに言うと、そういうゲームをプレイするのも若干面倒くさい。

 

また、なろう小説を求める人々の心には、仮想の社会が成り立っている真の意味で理想的な、一つの世界としてのMMORPGへの憧れと、その反面でコミュニケーション過多に辟易して疲れている現実の矛盾がある。

そこらへんの授業を満たしてくれるのがSAOであり、その他のなろう小説群であろう。

とはいえ、このままではMMORPGは滅んでしまうので、ここらへんの要求の矛盾を調整できるようにリデザインしていかなければならないだろう。

その過程で消えるゲームも少なくないだろう。

やはりこの先求められるのは「世界が自分を接待してくれるけど、決して不自然ではなく、また会話のパターンが多くて、話しかければ気の利いた返事をしてくれるようなNPCがたくさん街に居て、雰囲気的にはMMOっぽいけど、自分が主役なので、自分の思い通りに物事を進めていけるものすごいオープンワールドゲーム」ではなかろうか。

どんだけ贅沢なんだよと思うが、こういう精神的ポルノみたいなプレイフィールのゲームが求められる世の中である。

スカイリムなんかが、街の人や敵など、全体的に全て・・・機械学習で会話を覚えていって、日常会話が成立するようなゲームに進化していくと良いのではないだろうか。

機械学習して、街の人がどんどん新しいクエストを出してきたり・・・って、これSAOでそんな設定あったなと思ってハっとさせられた次第である。

天の神様 TES Ⅵに期待しております。父と子と聖霊の御名においてお祈り申し上げます。

えいめん!

MMORPGのジレンマ guards! bank! vender buy!」への6件のフィードバック

    1. 確かに!ゼルダだ!
      だが、ゼルダもskyrimもそうなのだが、あと少し惜しいのは、
      「絶妙に自分を立ててくれて、時にロマンスを生むような旅の仲間」であるな。
      オープンワールド系でなければ簡単なのだが、オープンワールドの地味なリアリティと一人称視点のプレイフィールが、魅力的で意味ある仲間というものを難しくしている気がするな。

        1. 確かに、ゼルダは非常にうまく、オープンワールドゲーの一人ぼっち感を軽減しておる気がするな。

  1. ゼルダがBoWの事なら、スイッチゲーム繋がりで、ゼノブレイド2がそれっぽいと思いました。(ただ主人公は設定固まってるので、其処に自身を投影し切れないというジレンマが残りますが)
    ストーリーはレックスを中心にガンガン進みますし。サブイベ会話も、仲間の台詞が何パターンもあって、実際に仲間意識を持って進められました。
    最近のゲームで思うのは、オンゲとオフゲはお互いの持ち味を取り込んできたなという事です。
    オンゲはオフゲ要素が増えましたし、(DQXの傭兵システムとか)オフゲは先程書いたゼノブレみたく、仲間とかが増えてあれこれやってくれるゲームになった感があります。

    1. ゼノブレ2は凄そうな雰囲気があるな。
      オンゲ風オフゲやオフゲ風オンゲは確かに最近増えている。オンラインゲームで共闘している風な位置づけのNPCとか確かに見かける気がする。
      逆に、まったく他人を意識せずにプレイできるオンゲもあるし。
      なかなか面白い進化であるな。

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