検定対策という意味

2018/04/22

 さて・・・TOEICを疑問視する記事が微妙に話題になっていた。

 何でもかんでも、一事が万事みたいに否定してしまうのは少々気が引けるところである。
 たとえば、満点ホルダーとして知られる作家の清涼院流水先生なんかは、TOEICをきっかけに英語学習を開始し、現在ではThe BBBという日本の優れた作品を英訳して世界に売り出していっている。

 ちなみに、氏は森博嗣先生の大ファンという方で、BBBでも、森博嗣作品を多く取り扱っている。

 清涼院先生を見る限り、TOEICに問題は無いように思えるのだが・・・

 

 さて、では何が問題化というと・・・点数を目的にしてしまいがちな世の中の仕組みと、日本人の検定対策、検定攻略好きな国民性が悪い感じのシナジーを出している点ではないだろうか。

 

 そもそも本来「ビジネスの局面において、どの程度の英語力があるかを数値化する仕組み」がTOEICの目的のはずである。

 つまり、受検者は元来「英語学習者」であり、その「英語力を数値化してほしい人」が受ける想定のテストである。

 

 だが、企業やら学校やら「〇〇〇点以上」みたいな基準を作って優遇しようとしたところから、手段と目的が入れ替わって狂ってくるのである。

 

 そうなれば、受検者も「英語学習者ではなく、TOEIC攻略者」となり「一定以上の点数を取るのが目的」となってくる。

 

 そして、攻略しようと思えば、TOEICはパターン性が強い。
 飛行機が遅れてバウチャーを発行するみたいな、お決まりのストーリーがあったりする。

 

 こうしたパターンを見つけ、パターン対策を作り、攻略していくのは、日本人は得意で、大好きである。そうしたテキストを作るノウハウも優れている。

 そこで、〇〇〇点対策みたいな、特定の点を目指す攻略本が生まれ、攻略法が作られ、攻略者が点数を突破していく。彼らは英語学習者ではなく、英語話者を目指すわけでもなく、〇〇〇点ホルダーを目指すだけなので、目的が違っているのである。

 

 「娯楽だと思えばよい」のである。

 

 一定の点数だけを目指している人と、英語を話せるようになる事の腕試しとして受けている人は区別したほうが良い。
 前者は単純に、娯楽の一種として、ハイスコアランキングをプレイしているだけなので、彼らの英語力がどうこう言うのはお門違いである。
 ガンシューで、完全に敵のパターンを覚えて攻略している人に向かって「お前、実際の戦場じゃ役にたたないぞ」と説教垂れるようなものである。まさに大きなお世話。

 TOEIC自体は、英語話者を目指す人が、数値化して自分の力を知るには役立つので、そこまで残念に感じずに、攻略プレイをしている人たちは切り離して考えれば皆が幸せである。

 

 天の神様
 攻略している人も、利用している人も、お互いが幸せになれますよう、父と子と聖霊の御名においてお祈り申し上げます。

 

 えいめん!

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